浮気調査の漫画「信じたい。でも、説明が合わない。」

夜のソファで、スマホを見て笑う夫へ美咲が話しかける。

語り:最近、夫の様子が少しおかしい。

美咲:何か面白いことあった?

妻が片づける食卓に夫のスマホはなく、夫は端末を持って廊下へ。別の夜、夫は妻から離れて電話する。

美咲:スマホは、いつも持ち歩く。

夫:ちょっと仕事の電話。

美咲:電話のたびに、席を外す。

夜のキッチンで、美咲が自分のスマホに届いた連絡を見つめる。

夫:今日も残業。夕飯は先に食べてて。

美咲:今週は、ほとんど一緒に夕飯を食べていない。

遅い時間にスーツ姿で帰宅した夫を、美咲が玄関で迎える。

夫:まだ起きてたんだ。先に寝てていいのに。

美咲:今週、何度目だろう。帰りが遅い日が増えていた。

休日の朝、出かける支度をした夫に美咲が声をかける。

美咲:今日、一緒に買い物へ行くんじゃなかった?

夫:急な用事。買い物、一人で行ってきて。

新しいシャツを着て鏡の前で髪を整える夫と、入口にいる美咲。

美咲:その服、新しいね。最近、おしゃれだね。

夫:そう? 別に、いつもどおりだよ。

スーパーで一人で買い物をする美咲が、スマホを確認する。

美咲:何時ごろ帰る?

美咲:返事がない。最近は、予定も分からない。

美咲が夫へ向き直り、慎重に話しかける。

美咲:最近、何かあった? 仕事、大変なの?

美咲:責めたいわけじゃない。前と違うのが、気になるだけ。

夫の説明を聞き、美咲が迷いながらうなずく。

夫:担当が変わって忙しいだけだよ。気にしすぎ。

美咲:そうなんだ……。

美咲:それなら、仕方ないのかな。

夫が美咲の好きなケーキを買って帰る。

夫:これ、好きだったろ。たまにはさ。

美咲:覚えててくれたんだ。ありがとう。

二人でケーキを食べながら、久しぶりに笑い合う。

語り:前みたいに話して、二人で笑った。

美咲:やっぱり、私が考えすぎていたのかな。

洗濯前に上着のポケットを確かめる美咲の手元。レシートが見つかる。
洗濯前に見つけたレシートを肩越しに読む。「10月2日 20:48」「お食事 2名」の記載と、その日の残業連絡が食い違う。

夫:会社で残業。夕飯は一人で適当に済ませる。

美咲:この日、会社にいるって言ってた。

美咲がテーブルに置いたレシートを指し、夫に尋ねる。

美咲:金曜日、ここで食べたの?

夫:一人で入った店じゃないかな。

美咲がレシートを指し、夫が少し目をそらして答える。

美咲:でも、二人分だったよ。

夫:ああ、同僚と行ったんだった。

美咲の問いが終わらないうちに、夫が席を立つ。

美咲:さっき、一人って……。

夫:そんなに疑うこと?

夜の寝室で、美咲が眠れずベッドの端に座っている。

美咲:信じたい。でも、説明が合わない。

美咲:聞くたびに、私が悪いみたいになる。

妻は自宅のソファでスマホを両手に持ち、相談への一歩を迷っている。読者側には端末背面が見える。

語り:相談先に選んだのは、シークレットジャパン奈良。

美咲:こんな段階でも、相談していいのかな。

明るい相談室で、美咲がバッグを持ちながら話し始める。

美咲:はっきりした証拠は、ないんです。

美咲:こんなこと、相談していいのか分からなくて。

眼鏡と紺のジャケットの女性相談員が、穏やかに話を聞く。

女性相談員:大丈夫です。今日は、お話を整理するところから始めましょう。

女性相談員:いつ頃から、どんなことが続いていますか。

両手を組んだ美咲が、相談員に気になった出来事を話す。

美咲:一つなら、気のせいだと思えたんです。

美咲:でも、聞くたびに説明が変わって……。

相談員が美咲に向き合い、確かめたいことを一緒に整理する。

女性相談員:今のお話だけで、浮気と決めることはできません。

女性相談員:何を確かめたいか、一緒に整理しましょう。

向かい合って座る妻と相談員。妻が費用への不安を伝え、相談員が落ち着いて応じる。

美咲:費用のことも、心配で……。

女性相談員:相談と見積りは無料です。内容を確認してから、考えていただけます。

調査範囲と見積りの説明を聞き、美咲が依頼を選ぶ。

女性相談員:調査する範囲と費用を、先にご説明しますね。

語り:内容と見積りを確認して、依頼を決めた。

美咲:この範囲で、確かめたいです。

調査日の夜、美咲が夫からの連絡を受け取る。

夫:まだ会社。今日は遅くなる。

美咲:いつもと同じ連絡。でも、今夜は調査の日。

同じ夜、駅前でスーツ姿の夫が長い髪の女性と並んで歩く。

語り:同じ夜。

夫と女性が並んで歩き、駅近くの店へ向かう。

語り:二人で、駅近くの店へ。

別の日、新しいシャツを着た夫と同じ女性が宿泊施設へ入る。

語り:別の日にも、同じ女性と。

語り:二人が宿泊施設へ出入りする様子が記録された。

女性相談員を前に、美咲が肩越しに報告書の印字面を読む。10月5日と10月7日の写真には、夫と同じ長髪の女性が写る。スマホの残業連絡と日付が重なる。

美咲:この日も……残業だって。

語り:残業の連絡と、報告書の日付が重なった。

報告を受けた美咲が静かに涙をこぼし、相談員が見守る。

美咲:知るのは、怖かったです。

美咲:でも、分からないまま毎日考えるのも、つらかった。

報告後、相談員は深刻な表情の妻に向かい、穏やかに言葉をかける。

女性相談員:どうするかは、今すぐ決めなくても大丈夫です。

女性相談員:ご自身の気持ちを、大切にしてくださいね。

帰宅後、美咲が報告書のそばで話したいことを書き出す。

語り:話したいことを、書き出した。

美咲:まず、ちゃんと話そう。私の気持ちも、伝えよう。

帰宅した夫に、美咲がテーブルから顔を上げて話しかける。

夫:今日は早く終わった。

美咲:残業だって言っていた日のこと、話してほしい。

夜の食卓で妻と夫が向き合う。卓上で開いた報告書の見開きに、長髪の女性と夫の写真が計2枚ある。妻はこれからのことを話したいと伝える。

夫:仕事だって言っただろ。

美咲:確かめてきたの。これからのことを、ちゃんと話したい。

報告書を見て言葉を失った夫に、美咲が静かに思いを伝える。

夫:……調べたのか。

美咲:私が聞いたとき、本当のことを話してほしかった。

夫が目を伏せ、別の女性との関係を隠していたことを認める。

夫:あの人とは、付き合ってた。ずっと隠してた。

涙をこらえた美咲が、疑いを否定された日のことを夫へ問いかける。

美咲:私が気にしすぎだって言ったよね。

美咲:あのときも、会ってたんだよね。

夫が謝罪し、関係を断つと約束してやり直したいと話す。

夫:……ごめん。もう会わない。

夫:やり直せないかな。

美咲がすぐには許せないと伝え、離れて考える時間を選ぶ。

美咲:今すぐ、許すとは言えない。

美咲:少し離れて、考えたい。

離れて過ごす部屋で、美咲が二人で笑っていた写真を見つめる。

語り:数日、離れて過ごした。

美咲:楽しかった日まで、嘘だったとは思いたくない。

窓辺の美咲が、自分のこれからの暮らしについて考える。

美咲:でも、また帰りを疑って待つ毎日には、戻れなかった。

美咲:私は、これからどう暮らしたい?

落ち着いて向き合った夫に、美咲が離婚したいという決断を伝える。

美咲:私、離婚したい。

美咲:もう、自分の気持ちを後回しにしたくない。

夫が決断を受け止め、二人が今後の暮らしについて話し始める。

夫:……分かった。今まで、本当にごめん。

美咲:これからのことは、落ち着いて話そう。

美咲が書類と荷物を整理する。話し合いを重ねたあと、離婚の手続きを終える。

語り:何度も話し合い、暮らしのことを一つずつ決めた。

語り:そして、離婚の手続きを終えた。

美咲が荷物を持って家を出る。夫が玄関で静かに見送る。

美咲:じゃあ、行くね。

夫:うん。

新しい部屋で荷ほどきをし、美咲が一人分のカップを置く。

語り:小さな部屋に、私の荷物だけが並んだ。

美咲:ここから、始めよう。

一人の夜、美咲が寂しさを感じながらも穏やかに過ごす。

美咲:寂しくないわけじゃない。

美咲:それでも、帰りを疑って待つ夜は終わった。

美咲が一人分の朝食を用意し、自分のペースで一日を始める。

語り:少しずつ、自分のペースが戻ってきた。

美咲:今日は、何をしようかな。

美咲が友人に電話をかけ、久しぶりの約束を入れる。

語り:久しぶりに、友人との約束を入れた。

美咲:土曜日、私も行きたい。

美咲が穏やかな表情で街を歩く。自分の気持ちを大切にしながら、新しい暮らしを始める。

美咲:これからは、私の気持ちも大切にしていこう。

語り:私の暮らしが、また始まった。