浮気調査の漫画「信じたい。でも、説明が合わない。」
語り:最近、夫の様子が少しおかしい。
美咲:何か面白いことあった?
美咲:スマホは、いつも持ち歩く。
夫:ちょっと仕事の電話。
美咲:電話のたびに、席を外す。
夫:今日も残業。夕飯は先に食べてて。
美咲:今週は、ほとんど一緒に夕飯を食べていない。
夫:まだ起きてたんだ。先に寝てていいのに。
美咲:今週、何度目だろう。帰りが遅い日が増えていた。
美咲:今日、一緒に買い物へ行くんじゃなかった?
夫:急な用事。買い物、一人で行ってきて。
美咲:その服、新しいね。最近、おしゃれだね。
夫:そう? 別に、いつもどおりだよ。
美咲:何時ごろ帰る?
美咲:返事がない。最近は、予定も分からない。
美咲:最近、何かあった? 仕事、大変なの?
美咲:責めたいわけじゃない。前と違うのが、気になるだけ。
夫:担当が変わって忙しいだけだよ。気にしすぎ。
美咲:そうなんだ……。
美咲:それなら、仕方ないのかな。
夫:これ、好きだったろ。たまにはさ。
美咲:覚えててくれたんだ。ありがとう。
語り:前みたいに話して、二人で笑った。
美咲:やっぱり、私が考えすぎていたのかな。
夫:会社で残業。夕飯は一人で適当に済ませる。
美咲:この日、会社にいるって言ってた。
美咲:金曜日、ここで食べたの?
夫:一人で入った店じゃないかな。
美咲:でも、二人分だったよ。
夫:ああ、同僚と行ったんだった。
美咲:さっき、一人って……。
夫:そんなに疑うこと?
美咲:信じたい。でも、説明が合わない。
美咲:聞くたびに、私が悪いみたいになる。
語り:相談先に選んだのは、シークレットジャパン奈良。
美咲:こんな段階でも、相談していいのかな。
美咲:はっきりした証拠は、ないんです。
美咲:こんなこと、相談していいのか分からなくて。
女性相談員:大丈夫です。今日は、お話を整理するところから始めましょう。
女性相談員:いつ頃から、どんなことが続いていますか。
美咲:一つなら、気のせいだと思えたんです。
美咲:でも、聞くたびに説明が変わって……。
女性相談員:今のお話だけで、浮気と決めることはできません。
女性相談員:何を確かめたいか、一緒に整理しましょう。
美咲:費用のことも、心配で……。
女性相談員:相談と見積りは無料です。内容を確認してから、考えていただけます。
女性相談員:調査する範囲と費用を、先にご説明しますね。
語り:内容と見積りを確認して、依頼を決めた。
美咲:この範囲で、確かめたいです。
夫:まだ会社。今日は遅くなる。
美咲:いつもと同じ連絡。でも、今夜は調査の日。
語り:同じ夜。
語り:二人で、駅近くの店へ。
語り:別の日にも、同じ女性と。
語り:二人が宿泊施設へ出入りする様子が記録された。
美咲:この日も……残業だって。
語り:残業の連絡と、報告書の日付が重なった。
美咲:知るのは、怖かったです。
美咲:でも、分からないまま毎日考えるのも、つらかった。
女性相談員:どうするかは、今すぐ決めなくても大丈夫です。
女性相談員:ご自身の気持ちを、大切にしてくださいね。
語り:話したいことを、書き出した。
美咲:まず、ちゃんと話そう。私の気持ちも、伝えよう。
夫:今日は早く終わった。
美咲:残業だって言っていた日のこと、話してほしい。
夫:仕事だって言っただろ。
美咲:確かめてきたの。これからのことを、ちゃんと話したい。
夫:……調べたのか。
美咲:私が聞いたとき、本当のことを話してほしかった。
夫:あの人とは、付き合ってた。ずっと隠してた。
美咲:私が気にしすぎだって言ったよね。
美咲:あのときも、会ってたんだよね。
夫:……ごめん。もう会わない。
夫:やり直せないかな。
美咲:今すぐ、許すとは言えない。
美咲:少し離れて、考えたい。
語り:数日、離れて過ごした。
美咲:楽しかった日まで、嘘だったとは思いたくない。
美咲:でも、また帰りを疑って待つ毎日には、戻れなかった。
美咲:私は、これからどう暮らしたい?
美咲:私、離婚したい。
美咲:もう、自分の気持ちを後回しにしたくない。
夫:……分かった。今まで、本当にごめん。
美咲:これからのことは、落ち着いて話そう。
語り:何度も話し合い、暮らしのことを一つずつ決めた。
語り:そして、離婚の手続きを終えた。
美咲:じゃあ、行くね。
夫:うん。
語り:小さな部屋に、私の荷物だけが並んだ。
美咲:ここから、始めよう。
美咲:寂しくないわけじゃない。
美咲:それでも、帰りを疑って待つ夜は終わった。
語り:少しずつ、自分のペースが戻ってきた。
美咲:今日は、何をしようかな。
語り:久しぶりに、友人との約束を入れた。
美咲:土曜日、私も行きたい。
美咲:これからは、私の気持ちも大切にしていこう。
語り:私の暮らしが、また始まった。